安いレシプロソーは粗悪なものもあり、選び方に少しコツが要ります。
とはいえどのように選んだらいいかわからないので、困惑してしまいますよね。
- 安いレシプロソーの選び方を教えてほしい
- 商品があれば比較して検討したい
手軽にレシプロソーを購入したいと思った際、上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、「安いレシプロソーの選び方とおすすめ商品」についてまとめました。
初めてレシプロソーを買う方でも、記事を見ればどんなものを買えばいいかすぐにわかりますよ。ぜひ参考にしてください。
目次
レシプロソーの選び方について!初心者が選ぶならどういった点に気をつける?
レシプロソーは細長い刃(ブレード)が電動で往復運動する工具です。
刃の押し引きをサポートしてくれるため、少ない力でも硬い材料を切断できます。
形状がノコギリと似ており、使い方も手ノコと変わりありません。
ここではレシプロソーの用途や能力、便利な付加機能をご紹介します。
そもそもどんな作業に使うのかを理解しておこう
レシプロソーは刃を付け替えることで、さまざまな素材に対応できます。
- 木材
- 金属や軟鋼材(鉄やステンレス、アルミ)
- ポリ塩化ビニル材
- 石膏ボード
パワーがあるレシプロソーは軽鉄や鉄骨にも使え、特殊な刃を付ければグラスファイバーやレンガも切断できます。
金属を切断しても火花がでないので、火気厳禁の場所でも使用可能です。
作業現場では、以下の用途で活躍しています。
- 構造材の切断
- 窓抜き作業
- 配管やパイプの切断
- 解体作業や改修工事
プロ用よりもコンパクトな小型機は、軽量で扱いやすく初心者にも人気があります。
チェンソーよりも安全に使えるため、家庭で活用する方も多いです。
- 庭木の剪定
- 竹や立木の伐採
- 薪の切断
- 家具やフェンス、粗大ゴミの解体
ナイフブレードを使えば、厚手の絨毯やダンボールもかんたんに切断できます。
切断能力はどのくらいあればいい?
レシプロソーの切断能力は、切断できる太さの最大値を表しています。
ハイスペックなモデルほど価格が高いので、切断能力が用途よりも少しだけ大きい機種を選びましょう。
切断能力はメーカーのカタログに記載されており、寸法に使用されているφは切断できる太さの直径です。
家庭で使う方には、安価なコンパクトサイズの機種をおすすめします。
なぜならコンパクトサイズの機種は軽量なので、電動工具を使い慣れていない方でも扱いやすいからです。
庭木の剪定用に購入するなら、木材を切断する能力が50mm程度あれば十分活躍します。
解体作業に使う方には、切断能力の高いパワフルなモデルがおすすめです。
パイプを切断する能力が150mm以上の機種なら、硬い材料や大きな物も難なく切断できます。
切断能力が高くなるほどボディは重たくなるため、能力と重量のバランスを考慮して購入しましょう。
ほかに選んでおくと良い機能について
レシプロソーには作業に役立つ機能がついたモデルもあります。
以下の作業を行う方は、機能の付いたモデルを選ぶと便利です。
- 長時間使うなら、低振動タイプ
- 木材を素早く切断する作業には、オービタル機構付き
- 屋外作業や粉塵が発生しやすい素材の加工に、防塵や防滴仕様
低振動タイプは手に伝わる振動が少ないので疲労を軽減できます。
振動によるブレも少なくなるため、精度の高い作業にも最適です。
またオービタル機構を使うと、刃が楕円を描くように動きます。
摩擦が少なく食い込みも大きいので、素早い切断が可能です。
しかしオービタル機構には使える素材が少なく、切断面が粗くなるというデメリットもあります。
防塵や防滴仕様のモデルは、多少の雨や粉塵に晒されても故障しにくいです。
そのため粉塵が発生しやすい現場や屋外作業の多い方でも安心して使えます。
レシプロソーでおすすめな商品を厳選!安いけど品質が高いもの5選
電動工具はハイスペックになるほど価格が高くなります。そのためオーバースペックのモデルは避けた方が無難です。
安価なモデルにも、便利に活用できる機種がたくさんあります。
ただしリーズナブルな価格のモデルは、重視したいポイントを絞って選ぶのがポイントです。
ここでは品質が高い安価な機種を、それぞれの特徴にスポットを当ててご紹介します。
新興製作所のコード式レシプロソーACES-280
新興製作所のACES-280は、安定したパワーと切れ味の良さが魅力です。
コード式なので長時間使ってもパワーが衰えず、電気の残量を気にせず使えます。
重量は2kgと少し重たいですが、持ちやすい形状で取り回しも良好です。
振動が少ないため、初動でぶれたとしても材料に食い込めば安定します。
ACES-280に付属している替刃はワンタッチで交換可能です。
- 木工用1本
- 軟鉄や非鉄、合成樹脂用1本
往復運動に関する数値と切断能力は、以下のとおりです。
- 1分間に刃が往復する回数は最大で3700回(非常に多い)
- 刃が往復する長さは12mm(短め)
- 木材60mm
- ポリ塩化ビニル材のパイプ120mm
- 軟鋼材3.5mm
ACES-280に搭載している便利な機能は2つです。
- 回転数を制御できる無段変速機能
- トリガーを押し続けなくても連続使用できるロックボタン
ロックボタンは誤作動を防止するためではなく連続動作用なので、間違えないように注意が必要です。
コーナンの10.8V充電式レシプロソーBOSSPOWER
コーナンのBOSSPOWERは、持ちやすい形状をした安全性が高いレシプロソーです。
クリップ部分が刃から遠く、安定感があるので安心して使えます。
搭載している機能も安心して使える理由の一つです。
- 素材や作業に合わせて速度を調整できる無段変速機能
- 誤作動を防止できるロック機能
充電式なので替刃に加えバッテリーパックや充電器が付属しています。
- 木工用1本
- ポリ塩化ビニル材とポリカーボネート(PC)用1本
- 鉄工用1本
刃の付替えは六角レンチを使うため、ワンタッチ式のモデルよりも手間と時間がかかります。
また往復運動の数値と切断能力は、以下の通りパワーが弱いです。
- 1分間に刃が往復する回数は最大で2100回(少ない)
- 刃が往復する長さは13mm(短め)
- 木材40mm
- ポリ塩化ビニル材のパイプ50mm
- 軟鉄製のパイプ20mm
- 軟鋼材1mm
パワーが弱くても安全に使えるので、扱いやすい機種を探している方におすすめです。
KIMOの12V充電式レシプロソー
KIMOの充電式レシプロソーには替刃が7本も付属しています。
- 木材用3本
- 金属用3本
- 多材料用1本
替刃を買い足す必要がなくワンタッチで交換できるため、届いた直後から幅広い使い分けが可能です。
セット品なので替刃だけではなく、バッテリーや充電器も付属しています。
往復運動の数値と切断能力は、以下の通りです。
- 1分間に刃が往復する回数は最大で3000回(多い)
- 刃が往復する長さは13mm(短め)
- 木材100mm
- ポリ塩化ビニル材のパイプ150mm
- 軟鉄製のパイプ100mm
- 軟鋼材3mm
切断能力が高いわりに、重量は1.24kgと軽量です。
安全性を向上させる無段変速機能や、誤作動を防止するロック機能も搭載しています。
しかしKIMOのロック機能は、ロックボタンを押さないと作動しない仕様なので注意が必要です。
常に初動はロックボタンを押しながら操作する必要があるため、安全ですが使い勝手は良くありません。
三共コーポレーション(TRAD)の14.4V充電式レシプロソーTCL-003
三共コーポレーションのTCL-003は、初心者におすすめのレシプロソーです。
使い勝手が良くなるように工夫されており、電動工具に慣れていない方でも扱いやすくなっています。
- 誤作動を防止するロック機能
- 手元を照らすLEDライト搭載
- バッテリー残量を示すランプ付き
- 手に馴染みやすいラバーグリップ
本体にはワンタッチで交換できる替刃に加え、バッテリーパックと充電器が付属しています。
- 木材用1本
- ポリ塩化ビニル材とポリカーボネート(PC)用1本
往復運動の数値と切断能力は、以下の通り往復する長さが短いです。
- 1分間に刃が往復する回数は最大で3000回(多い)
- 刃が往復する長さは10mm(非常に短い)
- 木材55mm
- ポリ塩化ビニル材のパイプ60mm
刃の往復する長さが短いと、切断に時間がかかります。
その分ゆっくり慎重に進められるので初心者でも扱いやすく、細かい作業も得意です。
藤原産業(SK11)の10.8V充電式レシプロソーSMS-108V-15RLS
藤原産業の充電式レシプロソーは、軽量でコンパクトなボディと切れ味の良さが魅力です。
重量が1kgと非常に軽く、バッテリーを載せて長時間使っても疲れません。
セット品なのでバッテリーパックや充電器に加え、ワンタッチで交換できる替刃が2本付属しています。
往復運動の数値と切断能力は、以下のとおり往復する幅が長めです。
- 1分間に刃が往復する回数は最大で2000回(少ない)
- 刃が往復する長さは16mm(長め)
- 木材65mm
- 鉄工6mm
- アルミ10mm
- ステンレス1mm
切断するパワーは弱いですが、刃の往復する幅が長めなので切断スピードは速いです。
誤作動を防止するロック機能や、白色LEDライトといった安全性を向上させる機能も搭載しています。
しかしボディが非常に保持しにくい形状なため、使用時には注意が必要です。
刃と手の距離が近くなると危険なので、初めてレシプロソーを使う方には向いていません。
まとめ:レシプロソーのおすすめは安くて購入しやすいもの!扱い安さが重要
レシプロソーはリーズナブルな価格のモデルでも、高品質で便利に活用できる機種がたくさんあります。
能力や機能には偏りがあるので、欲しいポイントを絞って選ぶのがおすすめです。
初めてレシプロソーを使う方は、安全性が高く扱いやすい機種を選びましょう。