使えなくなったモバイルバッテリー、燃えないゴミで捨てようとしていませんか?
実は不要になったとしても、間違えた方法で処分するのはご法度です。
- モバイルバッテリーの処分方法を知りたい
- リサイクルマークがついていないけど大丈夫?
モバイルバッテリーの処分方法について悩んでいる際、上記のような疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、「モバイルバッテリーの正しい処分方法」についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
目次
モバイルバッテリーの処分は状況によって方法が異なる!どうするのがいい?

モバイルバッテリーは故障や、充電回数の超過で使えなくなります。
不要になった際に間違えた方法で処分すると、発火や爆発の恐れがあるので大変危険です。
ここでは正しい処分方法や、危険が高まる避けたい行動をお伝えします。
一番かんたんなのはリサイクル
モバイルバッテリーを回収している店舗に持ち込めば、手間をかけずに無料で処分できます。
- ホームセンターやスーパー(JBRCの回収ボックス)
- 家電量販店(リサイクルボックスやカウンター)
- 携帯ショップの窓口
JBRCの回収ボックスは、リサイクルマークつきのバッテリーが対象です。
マークがなくても、以下の記載があれば回収対象になります。
- Ni-Cd(ニカド電池)
- Ni-MH(ニッケル水素電池)
- Li-ion(リチウムイオン電池)
ボックスを利用する際は、端子同士の接触によるショートや発火を防ぐ絶縁処理が必要です。
金属部分を覆うように、ビニールテープやセロテープを貼ってからボックスに入れてください。
まだ使える場合は買取か売却
まだ使える状態で不要になった場合は、リサイクルショップやフリマアプリでの売却も可能です。
人気や需要が高いモデルなら、高額買取も期待できます。
- 新品や未使用品
- 使用回数が少ない最新モデル
- キズや使用感のない良品
- 大容量バッテリー
- 大手メーカーの人気モデル(パナソニックやソニー)
買取や出品には手間がかかるので、高額買取が期待できないモデルは売却に向きません。
上記以外のバッテリーだと売れない場合も多いです。
またPSEマークのついていないモデルは売却できません。
フリマアプリを活用する際は、以下のポイントにも注意してください。
- キズや使用年数といった情報を詳しく記載する
- 緩衝材を使い、水濡れを防止して発送する
故障や膨らんでいるなら…?
モバイルバッテリーは使用状況や保管環境によって、変形する場合があります。
とくに長い期間使っている、または放置してあった古いモデルは要注意です。
以下の状態になっている場合は、発火や爆発を起こす恐れがあります。
- 電池が膨張している
- 変色している
- 異臭がする
変形してしまうと大変危険なので、異変を感じたら速やかにメーカーへ相談しましょう。
発火や爆発を起こす恐れがあるため、以下の行動は厳禁です。
- 使い続ける
- 穴をあける
- 分解する
- 衝撃をあたえる
変形は自力での改善が不可能なので、処分するしかありません。
家電量販店には膨張したバッテリーを回収している店舗もあります。
近隣の店舗で手早く処分したい方は、持ち込む前に問い合わせてみましょう。
モバイルバッテリーの処分方法でどこの家電量販店に持ち込めばいい?

2001年から資源の有効な利用促進に関する法律が施行されたため、さまざまな家電量販店が電池のリサイクル活動を行うようになりました。
環境保全活動を実施している家電量販店から、おすすめの店舗をご紹介します。
ビックカメラ
ビックカメラグループは、環境保全活動を積極的に推進しています。
傘下のコジマとソフマップの店舗も同様です。
充電式の小型電池は、店内に置いてあるボックスへ入れるだけで廃棄できます。
スマートフォンやデジカメといった、機器に内蔵しているバッテリーも回収可能です。
機器から外したバッテリーだけをリサイクルボックスに入れてください。
エディオン
エディオンも環境保全活動の一環として、電池の回収を行っています。
充電式の小型電池はJBRCと提携し、ボタン電池は電池工業会の協力店として各店舗で回収中です。
下記の電池は対象外なので、別の方法で廃棄してください。
- ハードケースに収納されていないパウチ型やラミネート型の電池
- リチウムコイン電池
- 直径12mm以上のボタン電池
ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラでもリチウムイオン電池を回収しています。
電池だけではなく、小型家電の回収も実施中です。
小型家電の回収は有料なので注意してください。
家電によって金額が異なるため、利用する際は事前に確認しておきましょう。
ヨドバシカメラの店舗には、携帯電話やスマートフォン用の回収ボックスも設置されています。
\#使用済み電池 回収致します/
— ヨドバシカメラ 川崎ルフロン店 (@yodobashi_kawa) June 30, 2021
ご家庭で使い終わった電球や電池の回収も #ヨドバシ川崎 にお任せください❗️
掃除機のバッテリーやモバイルバッテリーなど、どちらのカウンターでも回収致します✨
使用済みの #インクカートリッジ は3Fインクコーナーへ✋
店舗情報➡https://t.co/uw31UWxtkC pic.twitter.com/otIl46iIHZ
ケーズデンキ
ケーズデンキで回収しているのは、充電式の小型電池やボタン電池です。
JBRCや電池工業会と協力して、ボックスや回収缶を設置しています。
環境活動の一環として家電や携帯電話、不要になったプラスチック製品も回収中です。
家電は小型から大型まで回収しており、サイズによって処分料が異なります。
デジカメやタブレット端末といった特定の小型家電は処分料が無料です。
ノジマ
ノジマも乾電池や充電式の小型電池を、無料で回収しています。
またノジマモバイル会員の方は、乾電池やボタン電池を購入する際に下取りも可能です。
回収はボックスまたはカウンターで、下取りはカウンターのみで受け付けています。
下取りの条件は店頭スタッフに問い合わせるか、モバイル会員のクーポン画面で確認してください。
モバイルバッテリーが膨らむ!どう処分すればいいの?確認すべき事項と方法

変形したモバイルバッテリーや、リサイクルマークがついていないモデルは売却できません。
家電量販店での回収も店舗によっては対応していないため、処分先を探す必要があります。
ここでは処分に困った際の対処方法をお伝えするので、モバイルバッテリーを廃棄する際の参考にしてください。
一番最初に確認すべきこと
はじめにモバイルバッテリーの種類を確認しましょう。
電源方式で大まかに分けると、以下の2種類に分けられます。
- 乾電池式
- 充電式
アルカリ乾電池やマンガン乾電池の乾電池式なら、自治体のゴミ回収で処分できます。
ゴミ回収に出す流れを下記にまとめました。
- 容器から乾電池を外す
- テープで乾電池の絶縁処理をする
- 自治体の回収方法に従って乾電池を捨てる
- 容器は不燃ごみに出す
ニッケル水素電池や充電式は、自治体のゴミ回収に出せません。
リサイクルマークつきの製品や、ニッケル水素電池は回収ボックスで処分できます。
自治体や回収ボックスを設置している店舗によって対応できる種類が異なるため、事前に確認してから持ち込みましょう。
製造元や輸入元へ問い合わせる
リサイクルマークがついていない場合は、以下の場所へ処分方法を相談してください。
- 国内製なら製造しているメーカー
- 海外製は輸入元
- ボックスやカウンターでバッテリーを回収している家電量販店
- 自治体の窓口(役所)
製造や輸入元のメーカーは資源有効利用促進法により、バッテリーの自主回収とリサイクルが義務になりました。
そのためメーカーに相談すれば、すぐに処分方法を教えてくれます。
回収ボックスが見つからない場合や、膨張したバッテリーの処分に困っている方も相談可能です。
種類や状態によって処分方法が異なるため、相談する前に確認しておきましょう。
自治体の窓口でも、処分方法の相談が可能です。
しかし電池の処分に詳しくない職員だと、回収に対応していない業者を紹介される場合があります。
膨張したものでも回収してくれる家電量販店
メーカーや自治体の窓口で処分方法を相談すると、回収ボックスや引き取り業者を紹介されます。
業者の引き取りは有料ですが、家電量販店への持ち込みは無料です。
家電量販店での回収は、店舗によって対応している種類が異なります。
一部の店舗では膨張したモバイルバッテリーや、リサイクルマークがついていないモデルも回収可能です。
以下の2店なら、膨張したバッテリーにも対応しています。
- ヤマダ電気
- ビックカメラ
リサイクルマークのないモデルも回収しているのは、以下の2店です。
- エディオン
- ヨドバシカメラ
両方に対応している店舗は、今のところありません。
そのため種類や状態に合わせて、持ち込む店舗を選ぶ必要があります。
上記以外の店舗に持ち込みたい場合は、回収条件を問い合わせてから持ち込んでください。
まとめ:モバイルバッテリーの処分方法は状況に合わせて最適な選択を!

モバイルバッテリーは種類や状態によって処分方法が異なります。
- まだ使えるなら売却が可能
- リサイクルマークつきは回収ボックスへ
- 変形したバッテリーやリサイクル不可のモデルは、対応している家電量販店に持ち込む
家電量販店や回収ボックスなら、無料で処分できます。
回収している種類が店舗によって異なるので、持ち込む前に確認しておくと良いでしょう。