テレビをこまめに消しても、電気代の節約はあまり効果が見込めません。
じゃあ全く節約効果がないの?と思ってしまいますよね。そんなことはないのですが、実はもっと節約できる方法があります。
- テレビの電気代はこまめに消せば節約になるの?
- もっと節約になる方法を知りたい
テレビをこまめに消して電気代を節約しようと思った際、上記のような疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、「テレビの電気代はこまめに消せば節約になる?消費電力や節約効果」を詳しくまとめました。
この記事を見るだけで、テレビの電気代を節約する方法を知って実践できるようになりますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
テレビの電気代を比較!パネルや大きさのほかに年式も関係がある?
テレビの電気代は、以下の影響を受けて上下します。
- 視聴時間
- 画面の大きさ
- 解像度
- パネルの種類
- 明るさや音量
ここではテレビの特徴と、性能による電気代の違いをご紹介します。
テレビは大きさだけで比較ができない
テレビの電気代は、画面の大きさだけではなく種類や解像度によっても異なります。
画面の大きさはインチ、もしくはV型で表されるのが一般的です。
- インチは画面全体の大きさ(フレームと重なっている部分も含む)
- V型は見える部分のサイズ(フレーム部分は含まない)
インチやV型の数字が大きくなるほど、電気代が高いです。
そして画面に使用されているパネルは、下記の3種類に分けられます。
- 液晶パネル
- 有機ELパネル
- プラズマパネル
電気代は液晶パネルが1番安く、プラズマパネルが最も高いです。(とはいえ現在では液晶パネルがほとんど)
解像度は画素(ピクセル)で表し、値が大きいほど精密で鮮やかに見えます。
- ハイビジョン(1,280×720ピクセル)
- フルハイビジョン(1,920×1,080ピクセル)
- 4K(3,840×2,160ピクセル)
解像度が高いほど消費電力も上がり、電気代もかかります。
またテレビの電気代は、年式による差が大きいです。
新しいモデルは省エネ機能の付いた製品が多く、省エネ性能が高くなっています。
ただし使用する機能が多いと消費電力も大きくなるため、効果的な機能の使い分けが必要です。
テレビの消費電力で見た電気代
テレビの消費電力は1kWhあたり27円で、1時間あたりの電気代を計算しました。
画面サイズによる消費電力と電気代の違いを、TOSHIBAのZ670Kシリーズで比較します。
- 43V型は162W、約4.374円
- 50V型が196W、約5.292円
- 55V型だと219W、約5.913円
- 65V型なら285W、約7.695円
- 75V型は362W、約9.774円
パネルによる消費電力と電気代の違いも、パナソニックの55V型4Kテレビで比較しました。
- 液晶テレビ(TH-55JX950)は219W、約5.913円
- 有機ELテレビ(TH-55JZ2000)が421W、約11.367円
解像度の消費電力と電気代も、MAXZENの50V型テレビで比較します。
- フルハイビジョンテレビ(J50TS01)は101W、約2.727円
- 4Kテレビ(JU50TS01)が127W、約3.429円
モデルの新旧による違いも、TOSHIBAの40V型液晶テレビREGZAで比較しました。
- 2010年モデル(40A1)は152W、約4.104円
- 2017年モデル(40M510X)が115W、約3.105円
テレビをこまめに消せば電気代は節約になるのか?実はあまり違いがない?
動画配信サービスの浸透により、テレビや動画の視聴時間が増えています。
しかし視聴時間が日常的に増えると、電気代の増加が気になってくるでしょう。
ここではテレビの使用時間と電気代について詳しくお伝えします。
テレビをこまめに消しても節約効果は微小
ブラウン管テレビは、以下の方法で電気代を節約できました。
- こまめに電源を消す
- 使用していないときはコンセントを抜く
昔のテレビは待機電力が大きいため、上記の方法で年間300円ほど節約できました。
しかし最近の薄型テレビは待機電力が少ないので、昔の節電方法では効果が薄いです。
上記の方法を薄型テレビで実践しても、年間10円程度しか節約できません。
加えてコンセントを抜く節電方法は、逆に電気代を増やす可能性があります。
- コンセントを抜くと番組表の電子データが削除される
- 再取得する際に電力を消費する
- 余計な電力を消費するため電気代が増える
コンセントを抜いてしまうと、以下のデメリットも引き起こします。
- 録画の予約も削除される(再設定する必要がある)
- デジタル放送のデータが自動更新されない
- 内蔵の時計表示に狂いが出る可能性もある
ただしつけっぱなしは必然的に金額は大きくなる
テレビの電気代は、使用時間に比例して多くなります。
消費電力67Wの40型液晶テレビを例に、電気代を計算してみましょう。(1kWhあたり27円)
- 1時間あたりの電気代は約1.8円
- 毎日4時間使った場合、365日で約2,628円
- 1日の使用時間が8時間だと、1年で約5,256円
短い時間だと電気代が安く感じても、日常的につけたままだと電気代がかさみます。
とくにテレビをつけたまま眠ってしまう方や、テレビをラジオ代わりに流す家庭は要注意です。
テレビの電源を頻繁に消すより、つけっぱなしを防止したほうが節約になります。
つい消し忘れてしまう場合は、自動で電源を切る機能のついたテレビがおすすめです。
スマホで電源を操作できるグッズもあるため、テレビの消し忘れを防止したい方はチェックしてみましょう。
テレビの電気代を節約するなら複数の方法を組み合わせるのが一番!
近年の薄型テレビは、古いテレビに比べると待機電力や消費電力が少なくなっています。
しかしテレビは生活に密接している家電なので、電気代が少ないとは言えません。
一般家庭における電気代の内訳では、テレビが占める電気代の割合は5~20%です。
日常的に使うものだからこそ、テレビの電気代を減らせば大きな節約になります。
ここではテレビにかかる電気代の節約方法をご紹介するので、ぜひ試してみてください。
なるべく見る時間を減らす
テレビを見るために電源を入れると、電気代がかかります。
そのため一番手っ取り早い節電方法は、なるべくテレビを見ないことです。
しかしテレビは電源が入っているだけで、見ていなくても電気代が増えます。
電気代を節約するには、テレビを付けている時間の削減が重要です。
- 見ていないなら、テレビの電源を切る
- ほかの作業中にテレビを流すのをやめる
- テレビの電源を切ってから床につく
- なんとなくといったルーティーンでテレビをつけない
- テレビ以外の娯楽をみつけて、視聴時間を減らす
また長い時間テレビを使わない場合は、主電源を切っておくと待機電力を削減できます。
長い期間テレビを使わないなら、コンセントを抜くのも良いでしょう。
明るさを調整して音量も減らす
テレビの電気代は、音量や明るさでも変化します。
音量を小さく、明るさは暗めにすれば電気代の節約が可能です。
どちらもかんたんに調節できるので、気軽に節約を始められます。
- 聞き取りやすい範囲を目安に、音量を下げる
- 輝度が高い場合は中間以下にする
音量調節は節電効果が少なく、明るさ調節のほうが効果的です。
そのため画面の輝度確認から先に行いましょう。
テレビのモデルによっては、省エネモードの設定に自動で明るさを調節する機能がついています。
部屋の明るさに合わせて見やすく調節してくれるため、目にも優しいです。
モデルやメーカーによって自動調節の設定方法が異なるので、取扱説明書で確認しながら設定してください。
意外と掃除も効果的
テレビの画面は静電気を発生させるため、ホコリがつきやすいです。
ホコリや皮脂油で画面が汚れると、実際の輝度よりも暗く見えます。
そのため映像が暗く感じた際は、輝度を調節する前に画面の掃除をしましょう。
画面が汚れたままだと必要以上に明るくしてしまい、無駄に電気代がかかります。
明るさを自動で調節するテレビは画面の汚れにも反応するため、電気代の節電にはこまめな掃除が必要です。
液晶やプラズマテレビの画面はキズが付きやすく水分に弱いので、柔らかい布やハンディモップで丁寧に掃除してください。
- 電源を切り、画面が冷えてから掃除をする
- 画面のホコリを、優しく取り除く(ホコリを付着させる道具がおすすめ)
- テレビ画面用のクリーナーとクロスで、汚れを拭き取る
古いテレビはいっそのこと買い換えるのも手
テレビの省エネ技術はどんどん進化しています。
新しいテレビは電気代を抑える機能が多く、年間の消費電力量も小さいです。
そのためテレビの年式が古い場合は、新しいモデルに変えるだけで大幅に電気代を抑えられます。
テレビを選ぶ際のポイントを、下記にまとめました。
- 省エネ基準の達成率が高い
- 年間の消費電力量が小さい
- 部屋の広さに合った適切なサイズ
- 視聴状況に沿った機能
テレビの電気代を抑えたいなら、省エネ性能の高い製品がおすすめです。
省エネ基準の達成率は、省エネ法に基づいて設定されています。
目標とする省エネ基準値の達成率を表しているため、数値が高いほど節電性能が良いです。
星マークで表示される統一省エネラベルをチェックすれば、星の数で省エネ性能を判断できます。
まとめ:テレビはこまめに消すと電気代は変わる!最近のテレビは効果少なめ
最近のテレビは待機電力が少ないため、こまめに電源を消してもあまり節約できません。
それどころか電子データが消えてしまうと、電気代が増える可能性もあります。
テレビの電気代を節約するには、視聴時間の削減や明るさ調整が効果的です。
省エネ機能のついたモデルなら、設定するだけで電気代を節約できます。