セブンイレブンを中心に使える便利な無料WiFi、「7SPOT(セブンスポット)」が2022年3月31日で終了します。
とはいえなぜ終了するのか、少しわからない部分もありますよね。
- なぜセブンスポットが終了するの?
- 考えられる理由を知りたい
- 代替のWiFiがあれば教えてほしい
セブンスポットが終了すると聞き、理由を知りたいと思った際に上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、セブンスポット終了の原因と代替案についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
そもそもセブンスポットとは?無料で使えるwifiで登録もいらない!

2021年12月1日にセブン&アイホールディングスがセブンスポットの終了を発表しました。
セブンスポットは、セブン&アイグループの店舗で利用できるWiFiサービスです。
無料のWiFiを提供している主な店舗を、下記にまとめました。
- セブンイレブン
- イトーヨーカドー
- 西武百貨店
- そごう西武
- デニーズ
- LoFt
- アカチャンホンポ
ここではセブンスポットの概要や、終了日時についてお伝えします。
セブンスポットとは
セブンスポットは、セブン&アイグループが提供する無料のWiFiサービスです。
2011年12月1日に東京都内でサービスを開始し、現在では全国の店舗で利用できるほど展開しています。
セブンスポットの利用方法は、以下の3種類です。
- 各店舗の公式アプリから接続して使う
- セブンスポットの会員登録をして利用する
- 会員登録せずに使う(フリーWiFi自動接続アプリを利用)
セブンスポットの接続時間は、利用方法によって異なります。
- 各店舗の公式アプリから接続すれば無制限
- 公式アプリ以外からの接続は1日3回まで、1回の接続時間は最大60分(1日に利用できる時間は最大180分)
セブンスポットはニンテンドーゾーンにも対応していたため、DSプレイヤーにも人気がありました。
現在はニンテンドーゾーンサービスが終了しており、3DSへの接続はスマートフォンやパソコン経由でのみ可能です。
セブンスポットの終了はいつ?
セブンスポットが終了するのは、以下の日時です。
- 2022年3月31日
- 23時59分
全店舗のセブンスポットが終了するため、セブンイレブン以外の店舗でもフリーWiFiが使えなくなります。
そのためセブンスポットのWiFiを活用して、コード決済やクーポン利用をしていた方は注意が必要です。
回線が弱い地域やプロバイダだと、スムーズに接続できなくなる可能性があります。
またイトーヨーカドーアプリのポイントサービスも終了するので、利用している方は注意してください。
- 3月31日でポイントの取得が終了
- nanancoポイントへの交換は5月15日まで
ポイントの交換内容も4月1日から変わります。
- 3月31日までは500アプリポイントを100nanancoポイントに交換(月に1回まで)
- 4月1日から5月15日までは、100アプリポイントを20nanancoポイントに交換可能(日に1回)
セブンスポット廃止の理由について考察!考えられる3つの理由について

セブン&アイホールディングスはセブンスポット廃止の理由を、以下のように述べています。
”日本国内におけるインターネット環境の変化を背景に、サービス内容を見直した結果”

ここでは約10年も続いたサービスをなぜ廃止したのか、環境の変化や現状を踏まえて考察します。
費用対効果が悪くなった
セブンスポットがスタートした2011年から数年前までは、フリーWiFiを利用できる場所が少ない状態です。
そのためセブンスポットの需要が高く、店舗の集客に貢献していました。
しかし現在ではさまざまな場所でフリーWiFiを利用できます。
フリーWiFiの利用場所を選べるようになってからは、セブンスポットの需要が下がり集客に貢献できなくなりました。
店外からでもセブンスポットを使える場所だと、店の外でWiFiだけを利用する方も増えています。
駐車場に停めた車内から利用する方も増え、利用客の妨げになっているケースも多いです。
そんな駐車環境を好ましく思っていない方は、セブンスポットの廃止を好意的にとらえています。
使い放題プランが増えてきた
各プロバイダのプランや料金が変化したのも、セブンスポットの需要が低くなった要因です。
2011年頃はパケットの使い放題プランがないプロバイダもあり、使い放題プランがあっても高額でした。
データ通信料は1パケットごとに加算される従量課金制です。
使い放題プランに加入していない場合は、使いすぎると通信料が高額になります。
そのためフリーWiFiの需要が高く、セブンスポットにも人が集まっていました。
しかし現在では多くのプロバイダが使い放題プランを格安で提供しています。
使い放題プランやテザリング(個人用のWiFiルーター)を使う方が増えた結果、フリーWiFiの優位性が失われました。
そもそもコンビニと相性が悪い
コンビニの平均滞在時間は約3分です。
そのためほとんどの店舗や駐車場は、短時間の滞在を想定して作られています。
回転率の高さが利益につながるので、回転率の低下は死活問題です。
しかしセブンスポットを開始してから、フリーWiFiの利用を目的とした駐車が増えました。
来店せずに駐車場だけ利用する方が増えると、以下のようなデメリットが発生します。
- 駐車場が埋まってしまい、利用客が駐車できない
- 混んでいるように見えるため、店に入りにくく感じる
- 近隣住民とトラブルになる可能性がある
長時間の滞在を想定しているカフェやファーストフード店なら、フリーWiFiとの相性が良いです。
ゆっくりと利用できるため、使い放題プランの増えた近年でも需要があります。
セブンスポット終了後の代替案!コンビニ各社やほかの無料WiFiスポット

フリーWiFiは災害時や回線に障害がある際にも通信できるので、ほかのスポットを把握しておくと安心です。
スポットはカフェやファーストフード店だけではなく、公共施設や交通機関にもあります。
普段はWiFiを開放していない公共施設でも、災害時はフリーで使えるように設定している自治体も多いです。
コンビニ各社のWiFi
コンビニのフリーWiFiは、手軽に利用できる点が魅力です。
主要なコンビニは店舗数が多いので、緊急時でもすぐに見つけられます。
スマートフォンのデータを印刷機に転送する際も、WiFiを活用できて大変便利です。
ここでは店舗数が多いローソンとファミリーマートのフリーWiFiをご紹介します。
ローソンが提供するフリーWiFiの詳細は、以下の通りです。
- 接続は1日5回まで、1回の接続時間は最大60分(1日の利用時間は最大300分)
- 定期メンテナンスは毎週水曜日の午前1時~午前5時
ファミリーマートが提供するフリーWiFiの詳細も、下記にまとめました。※ファミリーマートのWiFiも2022年7月31日をもって廃止。
接続は1日3回まで、1回の接続時間は最大20分(1日の利用時間は最大60分)定期メンテナンスは毎週月曜日の午前1時~午前5時
全国チェーンのカフェ
全国チェーンのカフェでは、多くの店舗でフリーWiFiを提供しています。
ゆっくりとくつろげるように、フリーWiFiの接続時間が長いカフェも多いです。
ここでは店舗数の多いカフェが提供するフリーWiFiをご紹介します。
- スターバックスコーヒー(1時間、回数制限なし)
- ドトールコーヒーショップ(3時間、回数制限なし)
- コメダ珈琲(1時間、回数制限なし)
- タリーズコーヒー(無制限)
- カフェ・ベローチェ(1時間、1日6回まで)
- エクセルシオールカフェ(1時間、回数制限なし)
- 上島珈琲店(無制限)
- ルノアール(3時間、1日1回のみ)
接続方法や電源の有無は店舗によって異なります。
詳しく知りたい方は、各カフェのサイトで確認してください。
公共交通機関
空港や地下鉄といった公共交通機関でもフリーWiFiの利用が可能です。
東京都内の公共交通機関から、おすすめのフリーWiFiスポットをご紹介します。
- 羽田空港
- 成田空港
- 都営地下鉄
- 都営バス
東京都以外の主要都市でも、公共交通機関でフリーWiFiを利用できます。
4都市の公共交通機関から、おすすめのスポットをまとめました。
- 札幌(新千歳空港)
- 名古屋(中部国際空港)
- 大阪(伊丹空港と関西国際空港)
- 福岡(福岡空港と西鉄バス)
上記以外にもフリーWiFiを使える公共交通機関はたくさんあります。
頻繁に利用する路線や沿線は、電車やバス会社のサイトで確認してみましょう。
JRの列車や長距離バスはフリーWiFiを利用できる車両が多いです。
まとめ:セブンスポットの廃止理由!採算が取れないなら廃止も納得

携帯通信機器のプランや料金は、時代の流れとともに変化しました。
それに伴いセブンスポットの利用状況も変化しています。
現在のセブンスポットは、メリットよりもデメリットのほうが大きい状態です。
採算が取れないサービスになってしまったのなら、廃止しても仕方がないでしょう。