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急激な運動でイボ痔がコンニチワした体験談について

私は51歳の男性、会社員です。小学校1年生からずっと野球をやってきたからか、とても身体が丈夫で自分は病気とは無縁だと思っていました。

40歳の時、痔になるまでは…。

運動とは無縁な日々が続く!

大学を卒業して社会人になると、大学生までの生活が嘘のようにまったく身体を動かすことは無くなってしまいました。

毎日毎日野球やフットサル・テニスを楽しんでいた学生時代とは打って変わって、丸一日デスクに座っているだけでした。

平日は深夜まで仕事をすることも多かったので、休日は自宅でぐったり。

とても外出したり、スポーツをしたりして楽しむような気力はありませんでした。就職してから約10年、30代に突入すると自分でも嫌になるほど身体がぶよぶよしてきました。

おなかが出始めて顎のラインはふっくら、二の腕や太ももも今では筋肉というより脂肪の塊状態です。

心機一転変わるぞ自分!!

ちょうどその頃、妻と結婚。「お腹やばいね」と妻に笑われたことをきっかけにダイエットを決意しました。

社会人になってからの10年間は全く身体を動かしていませんでしたし、ストレスのはけ口として暴飲暴食の毎日でした。

新入社員の当時と比べて体重は11kgも増加していました。以前の体重に戻すため、急激にトレーニングを開始。

夕食のおかずには、なるべくささ身を食べるようにしてプロテインも1日2回にしました。

食事の他に加えて取り組んだのがジョギングです。それでは飽き足らず、DVDを観ながらのエクササイズやダンベル・腹筋も始めました。

思い立つと、先のことは考えず急激に取り組むのが私の悪い癖です。「徐々に」という言葉を知りません。

トレーニングはマスマス激しさを増して!

早朝4:30頃に起床して、自宅近くのサイクリングロードを5kmほどジョギングします。

軽く有酸素運動をするという感じではなく、ほぼマラソン状態でした。自分を極限まで追い込み、毎日少しずつタイムを縮めることで必死になっていました。

「そんな急にやって大丈夫なの?」妻は心配しましたが、もう誰も私を止めることはできる状態ではなかったのです。

21:00頃までに帰宅できた日は、5km走りました。風呂に入る前には、エクササイズと筋トレです。

私の生活スケジュールはかなりハードなトレーニングの連続。このトレーニングを1年半続けて、悲劇は突然訪れました。

ある土曜日朝から走りこみをし、疲れた身体を癒すかのようにリビングでソファーに深く腰掛けていました。

突然襲った激痛に声も出ず!!

少しお尻が痛いなと感じたのです。お尻というか肛門あたりですね。座り方が悪かったのかと思い、ちょっと身体を動かしてみても痛みは変わりません。

それからものの30分ほども経ったでしょうか。

座っていられないほどの痛みへと発展していったのでした。絨毯にうつぶせになったまま2時間ほど回復を待ちましたが、一向に快方に向かいません。

痛みがなくなるどころかどんどん増すばかりです。これは本格的におかしいぞと思って肛門付近を確認すると、そこにはぽっこりとイボ痔が飛び出ていました。

指先が触れた瞬間の強烈な痛みは今でも覚えています。言葉が全く出ずに、身動きするのも困難なほどの痛みです。

その日の2日後には、妻と遅めの新婚旅行でハワイへ行くことになっていました。

なんとか見つけた病院へ~

このままでは到底ハワイに行くことはできません。すぐに病院を調べると幸いにも土曜日の午前中に診察してくれるところが見つかったのです。

もうどこにどんな格好をして座っても、飛び上がるほどの痛みになっています。車の運転席に腰を浮かしながら乗り込んで、病院まで20分間地獄のドライブ。

診察室へ通されると、下着を脱いで腰にタオルのようなものを巻きました。

なんとも言葉にならない診察を

男性医師の指示に従って診察台の上に仰向けに寝ると、「膝を立てて足を広げて、腰を浮かせて」と屈辱的な格好をさせられたのです。

そこに若い看護師さんが登場。まるで出産時のような格好で、私の股間に二人の視線が集中です。

先生がブラックジャックよろしくゴム手袋をパチンと音を立てながらはめると、一気に私の肛門の中へ指を入れてこねくり回しました。

「うぐぐぐ」と声にならないうめき声をあげて、唇を噛みしめながら壮絶な痛みを我慢したのです。先生も看護師さんも平然とした顔をしています。

「こんなにも痛いのに」と半べそになりながら触診は終了です。

先生の指が抜かれると、先ほどまでより痛みが増していました。「イボ痔ですね」と座薬を出してくれました。

その晩から1日2回座薬を入れましたが、一向に痛みは治まりません。

妻とハワイへの新婚旅行なのに…

「旅行キャンセルする?」と妻から相談されましたが、もう直前なのです。なによりもこの先休みが取れるかどうかがわかりません。

何としてもハワイに行くことを決意したのです。

当日の昼過ぎに自宅を出て、空港直行のバスに乗り込みました。まだお尻の痛みは消えてはいないのです。

バスに揺られていると痛みがぶり返してきて耐えきれなくなり、市販の鎮痛剤を3錠一気飲みしました。

本来は1回1錠ですが、1錠だけでは到底痛みが治まるとは思えずに大量服用したのです。

飛行機の中でも痛みは続き、腰を軽く浮かせるような姿勢で耐え続けました。

妻に心配を掛けたくなかったので「結構調子いいよ」と嘘をつきながら7時間の空の旅です。

飛行機を降りた頃には冷や汗で体中がぐっちょり汗まみれになっていました。その日はホテルでゆっくり静養するしかありませんでした。

翌日起きてもまだ痛みはひいていませんでした。海水に入ったら間違いなくしみるはずです。

かといって妻を放っておけないので、水着に着替えてホテルの真水のプールへ。

恐る恐る入ると、やはり水の触感が伝わってきます。ほんの少し入っただけで断念し、プールサイドのチェアーに横になって過ごすしかなかったのです。

食事をしていても買い物をしていても、お尻のことが気になって全く楽しめないうちに1日目は終了。

来てよかった、新婚旅行!思い出のハワイ!!

その翌日、朝起きると状況は一変。まったく肛門が痛くありません。

やっと病院で処方された薬の効果が出たようで、指先で確認するとイボ痔はきれいに収まっているのです。

この瞬間の嬉しさは今でも鮮明に残っています。椅子に座っても痛くないのです。

シャワーを浴びても痛くありません。指で触っても大丈夫なのです。

健康な時には極々当たり前のことが、本当に嬉しくて何度も深呼吸を繰り返して健康であることを身体全体で感じました。

その日から顔つきも変わり、マリンレジャーにもチャレンジしてハワイ旅行はとても良い思い出となったのです。

まとめ:何事も適度という言葉にのっとり、節度を持って!

もうあの痛みは二度と味わいたくありません。今でも思い出すと、お尻がむず痒くなるほど痛みの記憶が蘇ってきてざわつくのです。

いぼ痔事件以降ジョギングは辞めて、再発することなく現在に至っています。多少身体が緩んでいても健康であることが一番です。

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