赤ちゃんのお風呂掃除は、実は一般的な洗剤を使っても問題ありません。
とはいえどうして一般洗剤でも平気なのか、疑問が残りますよね。
- ベビーバスって一般洗剤でも平気なの?理由を詳しく知りたい
- やっぱり不安だから安心して使える洗剤も教えて欲しい
- 洗剤自体を使わずもっと安心なもので洗う方法はあるの?
ベビーバスにどんな洗剤を使ったら良いか悩んでいるとき、上記のような疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、「赤ちゃんのお風呂(ベビーバス)にも安心して使える洗剤の基礎知識やおすすめ商品」についてまとめました。
初めてベビーバスにどの洗剤を使おうかと悩んでいる方でも、記事を見るだけで使い方や基礎知識がすべてわかりますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
赤ちゃんのお風呂(ベビーバス)にも安心して使える洗剤はどんなものがある?
赤ちゃんは抵抗力が弱くデリケートなので、哺乳瓶や服を洗う洗剤は専用の製品が販売されています。
では直接赤ちゃんの皮膚に影響がある、お風呂やベビーバスを洗う洗剤はどうでしょうか?
ここでは赤ちゃんが使うお風呂やベビーバスについて、洗剤や掃除の注意点をお伝えします。
ベビーバスにも一般的な洗剤を使用してOK
お風呂やベビーバスの掃除に使う洗剤は、赤ちゃん専用の製品がほとんどありません。
そのため赤ちゃんがいる家庭では、以下の洗剤でお風呂やベビーバスを掃除しています。
- 一般的なお風呂用の洗剤
- 無添加の石鹸やボディソープ
- 食器用の洗剤
多くの方が一般的な洗剤を使って掃除し、赤ちゃんたちは元気に成長しています。
したがって一般的な洗剤の使用で悪い影響があったという報告は、消費者庁のデータセンターを確認しても見当たりませんでした。
洗い流しやすい洗剤よりも、落としにくい汚れのほうが赤ちゃんには悪影響です。
とくにお風呂やベビーバスに残った汚れは、雑菌やカビを繁殖させます。
掃除に使う洗剤の種類より、掃除の頻度や方法が重要です。
雑菌やカビを増やさないようにするのが一番大切
赤ちゃんは免疫力が弱いため、少しの雑菌やカビで体調を崩す可能性があります。
そのためお風呂やベビーバスの掃除する際は、以下の点に注意してください。
- こまめに隅々まで洗う
- 洗剤が残らないように、しっかりとすすぎ落とす
- なるべく新しいスポンジを使う
- スポンジやベビーバスは乾かしておく
ベビーバスではなく自宅のお風呂を使う場合は、さらに注意点が増えます。
・床用と浴槽を洗うスポンジは分ける
・使用後は浴室を洗い流してから乾燥させる
・床や浴槽だけではなく、浴槽の蓋や小物も丁寧に洗う
浴室は温度や湿度を高く保つようになっているため、雑菌やカビが繁殖しやすい場所です。
シャワーや蛇口もこまめに洗い、浴室乾燥機を使って隅々まで乾かしましょう。
不安なら刺激の少ない成分の洗剤を使おう
赤ちゃんが使うものに一般的な洗剤を使うのは、不安に感じる方もいるでしょう。
そんな方には自然素材を使ったナチュラルクリーニングや、無添加の洗剤をおすすめします。
市販の洗剤を購入する際は、成分表示をしっかり確認することが大事です。
植物性の物質を多く配合している製品なら、刺激が少なく安全性も高いので安心して使えます。
またナチュラルクリーニングにチャレンジする方には、以下の素材がおすすめです。
・重曹
・酢やクエン酸
・アルコール(除菌用)
重曹はアルカリ性なので、手垢や皮脂といった酸性の汚れに効果があります。
酸性の酢やクエン酸は、アルカリ性の水垢汚れに効果的です。
菌の繁殖を抑えるはたらきもあるため、雑菌によるヌルヌル汚れも減らせます。
赤ちゃんのお風呂(ベビーバス)にも安心して使えるおすすめ洗剤4選をご紹介!
安心して使える洗剤を選ぶ際にポイントとなるのは、以下の4点です。
・石油系の洗浄剤を含まない
・植物性の物質を多く配合している
・素早く分解できる(環境にも優しい)
・余計な添加物が少ない
着色料や香料、防腐剤や増粘剤は安全性が認められている添加物です。
しかし成分にこだわるなら、余計な添加物は少ない方が良いでしょう。
防腐剤フリーの製品を購入する際は、短期間で使い切れるサイズを選べば安心です。
ソマリのバスクリーナー(木村石鹸)
ソマリのバスクリーナーは、弱アルカリ性の液状洗剤です。
素材を厳選しているので、植物性の物質と天然ミネラル由来成分しか入っていません。
洗剤の全成分は、以下のとおりです。
・純石けん分(脂肪酸カリウムと脂肪酸ナトリウム)
・安定化剤(エチルアルコール)
・pH調整剤(乳酸)
・香料(オレンジオイル)
脂肪酸カリウム(液体石けん)に脂肪酸ナトリウム(粉石けん)を組み合わせたタイプの純石けんです。
純石けんは洗浄成分が残りにくいため、水でキレイにすすぎ落とせます。
また香料に使われているのは、オレンジの果実から抽出した天然精油です。
そのため天然オレンジオイルの香りと色を楽しめます。
パックスナチュロンのお風呂洗いせっけん(太陽油脂)
パックスナチュロンのお風呂洗いせっけんは、弱アルカリ性の液状クリーナーです。
お風呂洗いせっけんという商品名ですが、住居用の洗剤としても使えます。
クリーナーの主な成分は、以下の2つです。
・純石けん分(脂肪酸カリウム)
・オレンジオイル
純石けん分の主原料は、アブラヤシから採れるパーム油とパーム核油です。
オレンジオイルを配合しているので油汚れにも強く、洗い終わった後もフレッシュなオレンジの香りが漂います。
また液状石けんのスプレーボトルは、逆さでも使える泡スプレー式です。
洗いにくい場所にもスプレーしやすく、隅々まで泡が行き渡ります。
お風呂の洗剤NM908P(アズマ工業)
アズマ工業が販売するお風呂の洗剤は、弱酸性の泡立ちを抑えた液状洗剤です。
食品にも使用されている成分しか入っていないので、素手や素足で使用できます。
皮膚の刺激性テストもしてあるため、肌が弱い方でも安心して使える商品です。
洗剤の成分を、下記にまとめました。
・界面活性剤(グリセリン脂肪酸エステル)
・安定化剤
・クエン酸
グリセリン脂肪酸エステルは、マーガリンやチョコレートの乳化剤としても使用されている食品添加物です。
水と油を乳化(合体)させて、油汚れを素早くキレイに落とします。
またクエン酸は柑橘類や梅干しに含まれる酸っぱい成分です。
酸性なので水垢を落とす効果が高く、石けんカスやヌメリも落とせます。
ナチュラルバスルームスプレー(ソネット)
ソネットのナチュラルバスルームスプレーは、酸性の泡が立たない液状クリーナーです。
植物性物質はオーガニック栽培の原料を使用し、鉱物性物質も天然の原材料のみを使用しています。
クリーナーの主な成分は、以下の3つです。
・クエン酸
・保存剤(エタノール)
・界面活性剤(アルキルグルコシド)
クエン酸は不純物が多い工業用(掃除用)ではなく、純度が高い食品用を使用しています。
アルキルグルコシドはトウモロコシの糖と高級アルコールから作られる無害な界面活性剤です。
上記の主成分に加え、保存料としての働きや防菌効果もあるエッセンシャルオイルを配合しています。
エッセンシャルオイルもオーガニック栽培の植物を使用しているため、環境や人体に有害な原料は一切入っていません。
赤ちゃんのお風呂(ベビーバス)にも使える!重曹や酢を利用した方法をご紹介!
重曹と酢は相反する性質を持った素材です。
混ぜるとアルカリ性と酸性が打ち消しあい、汚れを分解する効果がなくなります。
しかし重曹と酢を混ぜた際に発生する泡は、ガンコな汚れを浮かせるのに効果的です。
そのため重曹や酢は用途によって使い方を変えると、効率よく掃除できます。
毎日のお手入れには酢水スプレーが最適
お風呂やベビーバスを清潔に保ちたくても、毎日しっかりと掃除をするのは大変です。
酢水スプレーを使えば、短時間でお手入れが完了します。
お手入れに使うのは酢水スプレー(水200mlに酢70~100ml)だけです。
- 酢水スプレーを全体に吹きかける
- 雑巾やスポンジで拭き取る
酢のニオイが苦手な方は、水で洗い流してから乾拭きしてください。
レモン汁やクエン酸で作ったスプレーでも代用可能です。
クエン酸スプレーは、水200mlにクエン酸を小さじ1加えれば作れます。
定期的なしっかり掃除には重曹と酢を使う
隅々までしっかりと掃除したい場合は、重曹と酢をダブルで使います。
浴槽やベビーバスの掃除に使うのは、重曹スプレー(水200mlに重曹を小さじ2)と原液の酢スプレーです。
浴室の天井掃除には、重曹スプレーと酢水スプレー(水200mlに酢70~100ml)を使います。
①重曹スプレーをモップに吹きかけ、天井を掃除する
②モップを水で洗う
③酢水スプレーをモップに吹きかけてから、天井を拭く
シャワーヘッドや小物はつけ置き洗い
洗いにくいパーツにはつけ置き洗いが有効です。
シャワーヘッドのつけ置きには、1:1の酢と水で作った酢水と重曹を使います。
①酢水にシャワーヘッドを1時間ほどつけ置く
②シャワーヘッドに重曹を振りかけ、スポンジで汚れをこすり落とす
③重曹が残らないように、水でしっかりとすすぎ落として乾拭きする
洗面器や椅子といった小物類のつけ置きに使うのは重曹だけです。
①浴槽の残り湯に重曹を1~2カップ(200~400ml)入れる
②重曹が溶けたら小物を投入して一晩つけ置く
③スポンジで汚れをこすり落とし、水で洗い流してから乾拭きする
浴室の排水口は汚れを浮かせて手軽に掃除
重曹と酢を混ぜて使えば、排水口のガンコな汚れも効率よく落とせます。
使用するのは、重曹2カップ(400ml)と酢200mlです。
泡立ちを強力にするため、酢は電子レンジで人肌くらいに温めて使用します。
汚れが貼り付いている場合は、ステップ3のあとで5分ほど放置してから軽く擦り洗いすれば重曹が汚れに馴染みます。
カビやガンコな汚れには重曹ペーストを活用
重曹をペースト状にして使えば、発生して間もないカビやガンコな皮脂汚れを落とすことが可能です。
カビを発見したらすぐに重曹ペーストで掃除して、根を下ろす前に取り除きましょう。
重曹ペーストの作り方は、重曹1カップ(200ml)に水100mlを加えてトロリとするまで混ぜ合わせるだけです。
- ①歯ブラシやスポンジに重曹ペーストをつけ、カビや汚れをこすり落とす
- ②水で洗い流してから乾拭きする
ガンコな汚れに使う場合は、上記の作業前にラップパックをしてみましょう。
重曹ペーストをカビや汚れに塗り、ラップをかぶせて30分~1時間ほど放置するだけで汚れ落ちが良くなります。
まとめ:赤ちゃんのお風呂(ベビーバス)掃除は一般洗剤でもOK!不安なら無添加を
ベビーバスの掃除にも、一般的なお風呂掃除用の洗剤を使っても問題はありません。 代用できる洗剤としては、食器用洗剤や赤ちゃん用無添加石鹸でもOKです。
できるだけ刺激の少ない洗剤を選びたい方には、石油系の洗浄剤が入っていない製品をおすすめします。
植物性の物質を多く配合しており、余計な添加物の少ない洗剤が理想的です。
洗剤自体を避けたい場合は、重曹や酢を利用したナチュラルクリーニングにチャレンジしてみましょう。