「体が資本というのは資本にできているうちだけ。」

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今回ご紹介するのは40代の男性、元調理師の方です。

なんら健康に問題がない状態で最前線を駆け抜けておりましたが、ある日訪れる痛みに全てが狂わされていきます。

調理師として活躍

私は40代の男、昔は調理師をしていました。

その病気がきたのはバリバリで働いていた30歳の時でした。

病気知らずで自信もあった

そのころは病気なんて全くしなかった。

健康保険もかけてるだけで全く使わない。

毎年末には健康保険組合から記念品が贈られてくるほど、医者いらずの素晴らしい状態です。

当然、もしここで何か自分に起こったらどうなるかなんて考えもしないしできない…。

忙しい毎日をただ消化していました。

過信ゆえの過労と激痛

自分がやれば早いというただそれだけの理由で、率先して重いものを運び。

朝は7時から夜は10時までという日々でした。

そこでついに体が悲鳴をあげるのでした。

背中から足にかけて激痛が走り、動けなくなりました。

その状態でも明日の仕込みのことなんて考えてるのですから、本当にどうかしています。

抱えられるようにして店の椅子に運ばれましたが、どういう格好をしても痛い…。

気が遠くなりそうな痛みで、体中から冷や汗が吹き出てきます。

痛みで吐き気がして気が遠くなる…というのは初めて経験しました。

椎間板ヘルニアと診断

同僚の車で病院に運んでもらい、診断は椎間板ヘルニア

なるべくしてなった病名ですが、当時の私は納得していません。

軽く考えていて、痛み止めですぐ復帰できるだろう…と楽観視していました。

その日は点滴を受けて一晩入院、翌朝も同じような状態で動けないほどに痛い…。

トイレはなんとか車いすで行き、時間をかけて這いずるようにして済ませます。

我ながら、今までの健康は何だったんだと思い知らされます。

職場への連絡とショック

そういえばと思い出し、電話で職場に今日の休みを願い出ます。

しかしそこで一回目のショックを受けます。

「いつから出れそうなの?」

雇うほうとしては至極当たり前の問いかもしれませんが、正直自分でもわからない。

それにあれだけ尽くしてきたのに、なんの心配もしていない。

「いえ、わかりません、また電話します。」としか伝えられず、なんだか急に将来の不安が襲い掛かってきます。

もしこのままなら?

仮に治ったとしてもいままで通りできるのだろうか?

いままで通りっていつまで?40歳?50歳?

そこまでする価値は?

…痛みそのものに加え、急に頭の中がいっぱいになってきて心臓がバクバクしてきます。

急などん底に落ち込んでいく

家族に迎えにきてもらい、なんとか家のソファで楽な体位を探しながら横になります。

しかし考え込むとどんどん悪い方向に考えてしまい、その頃にはもう心はどん底に落ち込んでいました。

幸い家族は明るく、ぎっくり腰だねーとかいろんな冗談を言ってくれました。

悩んでる私をさらに追い込むことはしないようにしてくれたのですが、そんな気遣いも私の頭には入りません。

急に世界と将来が真っ暗になった気がしました。

悪いことしか考えられない

それもそうです、そこそこ多めのお給料をいただいていたので…

そのまま60歳までいけるという甘い人生設計しかしていませんでした。

そこでいきなり体がダメになり、退職…。

そこから調理以外の職を30歳から探さなければならない。

どう考えても苦しい道しか残っていません。

立ち仕事もできない、調理しかできない30歳を誰が雇うというのでしょう。

良くも悪くもならずに数日家で過ごし、少し動けるようになりました。

再度、病院へ

また病院に送ってもらい、医師からは手術を勧められます。

痛みと足のしびれがひどく、立つのも苦しい状態で手術といわれたら二つ返事でOKしていまいそうになります。

しかし、何度もできる手術ではないこと。

してもよくならない可能性があること、すぐに治るわけではないということ。

いろいろ知らされて、もうこれは長い間付き合わねばならないのだ…という現実に直面しました。

もう少し様子を見ることにし、手術は見送らせてもらいました。

結果的にこれは後でいい方向に向くのですが。

職場への連絡と失意のどん底へ

しかしどちらにせよ長期に休まなければならない状態なのは変わらず、職場にその旨を伝えました。

職場の内情はよくわかっていたので、一人でも欠けると途端に苦しくなる状態です。

「じゃあ休職ってことで、しっかり治してきてね。」

と社長は言いましたが、先が見えないので何も約束できません。

そして自分の体がこの先やっていけるのか自信が完全に失われ、鬱状態に突入してしまいます。

精神的に立ち直れず、退職

四六時中心臓がバクバクして頭が重く、眠れない。

目が覚めると将来のことや、調子のよかった頃のことばかり考える。

家族がいなければ、もう死んでしまいたいとまで思ってしまいます。

結局この状態から抜け出すことができず、退職してしまいました。

若い頃のバカな私は、体が消耗品ということを若さで誤魔化して何も考えていなかったのです。

終わりに

いつも自分の体が同じ状態で死ぬまで使う事が出来る。

などというのは、若い人だけの恐ろしい考え方です。

自分の体は自分の思うように使えるわけではありません。

これ以上したらまずいかな?ここで立ち止まるべきかな?

そういう考え方をもって生きていかなければ。

いえ、例え持っていたとしても不意に何が起こるかはわからないのです。

少なくとも調理師時代の私がもう少し人を頼る、出来なければ仕事をセーブする。

後戻り出来るうちに違うレールを行く。

そういう考え方が出来たなら、もっと違う道が開けたのかもしれません。

健康で生きていくというのは、健康な人にはわからない価値があるということ。

それをこの経験で痛感しました。

管理人より

私自身は人に頼ることが昔から得意ではなく、それによって自分の首を締める事になった経験があります。

なので、すごく共感してしまう内容ですね…

少しでも当てはまると感じた方は、関連記事を見て対策を整えてほしいと願うばかりです。

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