首や背中、腰や手足などの痛みに効果的なマッケンジー体操(法)とは?

あまり聞きなれない言葉かもしれません。

首や背中・腰や手足の骨格系の痛みを、完成されたシステムに沿って身体を動かす事で治療する理学療法です。

1.起こり

1956年、ニュージーランドの理学療法士、ロビン・マッケンジー氏が作り上げました。

ある日マッケンジー氏の治療施設に、腰痛と脚の神経痛がなかなか良くならないと悩む患者が治療を受けに来ました。

丁度患者で混み合っていた為に、とりあえず治療ベッドに横になって待つ様に指示しました。

数分後、その患者を見るとそのベッドは背中部分が折れて持ち上がっており、患者はそこに俯せで寝ていました。つまり背筋が反った状態だったのです。

マッケンジー氏は驚きましたが、当の本人はその姿勢が痛みが少なくて楽だと言っていたのです。

閃いたマッケンジー氏は翌日も同じ姿勢を試してみたところ、3週間以上続いていた痛みが腰・脚共に完治したのでした。

マッケンジー氏が以後、これを基に研究を進めて治療体系を完成させました。

現在マッケンジー法協会は、世界31ヶ国の支部と5000名以上の協会認定セラピストを擁しており、世界各国の関連医療機関から高い評価を得ています。

アメリカやデンマークでは公的に推奨されており、日本にも206名の世界標準レベルのセラピストがいます。

2.システム

ステップ1 評価

痛みに対する正しい対処法は、身体の問題の正しい把握が必須です。

マッケンジー法では詳しい問診を行い、それを基にした反復運動検査によって身体の問題が何なのかを判定します。

これを評価と称します。

ステップ2 分類

評価によって得られた情報を基に、痛みの原因を3つのカテゴリーに分類します。

そしてこの3カテゴリーに入らない”other”に分類された場合は、マッケンジー法以外の処置が必要な症状なので他の適切な機関を勧めます。

治療が適切ではないと症状を悪化させるので、otherの正確な判定は重要です。

ステップ3 施術

分類されたカテゴリーによって、それぞれに合った施術が行われます。

マッケンジー法の施術とは、基本的に患者自身が主体となって自ら行う治療の為の運動です。

通院して施術台に寝るだけで行う施術者任せの治療ではありません。

自分の身体の状態や痛みの原因を患者自身が理解し、それに対処する為の運動方法について学び私生活の中でも取り組むシステムになっています。

それは姿勢など日々の身体の使い方が痛みの原因でもあるからです。セラピストはそのアドバイスと施術の不足を補う役目をします。

ステップ4 予防

患者自身が主体として治療を行うのは自身の身体を把握し、治療の為の正しい姿勢・動きを覚えればそれはそのまま痛み再発の予防にもなるからです。

特に脊椎の問題は再発が重なる程に重症化する傾向があるので、再発予防が重要です。

3.痛みに対する考え方

一般に、痛みは強くなれば悪化、少なくなれば良化と認識されます。

マッケンジー法ではもちろん痛みの強弱は判定の材料ではありますが、痛む部分の移動具合が重要な要素となります。

痛みが四肢の末端部から体幹部に移動する事は、マッケンジー法では「中心化」という良化の兆候としています。

例えば以前は尻から脚にかけてあった痛みが治療後、脚は痛くなくなったが代わりに尻の痛みが強くなった。

という場合はマッケンジー法では良化としており、その治療方法は正しいので継続する事になります。

また痛い部分が動き易くはなったけれど、または少しは痛みが減ったけれど相変わらず痛いのは変わらないという時にも効果は出ていると判定します。

まとめ

問題なのは全く痛みの度合いや痛む場所に変化がない事です。

例え痛みが強くなっていても、今まで痛くなかった所が痛み始めても、それは治療により本当に悪い部分の痛みが明確化している為です。

つまり、痛みの大元に治療が近づいているのです。

この様に痛みの状態を総合的に判断できる認定セラピストが、マンツーマンで患者個別に適した運動方法を指導します。

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